
(脳卒中ってどんな病気?)
このページでは脳卒中に関する次のことをご説明しています。
脳卒中とは脳が原因で突然(卒)、中風になる状態で、脳の血管が詰まったり切れたりする病気の総称です。「脳卒中」を理解するためには、「脳卒中」に含まれるいくつかの「病態」を正しくご理解いただくことが大切です。
最初に、以前からみなさんの間で使われている脳の病気の名前(一般名)を簡単にご説明します。
中気、中風=脳こうそく(脳梗塞)・脳内出血といった脳血管障害による半身不随(片麻痺)の状態、あるいはパーキンソン氏病や脳こうそく(梗塞)によるパーキンソン症候群、本態性振戦による手足がふるえる状態の総称。
脳軟化=脳こうそく(梗塞)が多発する(多発性脳こうそく(梗塞))あるいは非常に広い範囲の脳こうそく(梗塞)、年齢による脳の萎縮により脳が溶けたように柔らかくなっている状態。
脳いっ血(脳溢血)=脳出血のことです。
このような病名は、現在では非常に多くの病気を含んでいて、このような言葉を使うことがみなさんの「脳卒中」に対する理解を妨げているわけです。
特に「脳軟化」「脳溢血」という病名は、実際には患者さんが亡くなったあとに脳を切り開いて(解剖)脳の様子を見た結果がどう見えるか?ということで名付けられていますので、いろいろな病態が含まれている訳です。
脳卒中は大きく分けて「脳の血管が詰まる病気(こうそく、梗塞)」と「脳の血管が切れる病気(出血)」に分かれます。これらはその原因や、異常が起こる場所によって、またいくつかに分けられています。
脳こうそく(脳梗塞)(脳の血管が詰まる)
大きく分けて「脳血栓」と「脳塞栓(そくせん)」に分かれます。
「脳血栓」とは、脳の血管が動脈硬化で細くなり詰まってしまうものです。
「脳塞栓(そくせん)」とは心臓や首の血管にできた血の塊(血栓)が脳に流れてきて閉塞するものです。
詳しくは「脳こうそく(梗塞)について」のページをご覧下さい。
脳出血(脳に血管が切れる)
大きく分けて「脳内出血」と「くも膜下出血」に分かれます。
「脳内出血」は脳の中にある細い血管が破裂して脳の中に血の塊(血腫)をつくる病気です。
「くも膜下出血」は脳の比較的太い血管にできた血管のこぶ(脳動脈瘤)が破裂して、脳の周りに出血したものです。
詳しくは「脳出血について」のページをご覧下さい。
脳卒中は平成19年における我が国の死因の第3位を占めています。
脳卒中は昭和55年(1980)まで我が国の死因第1位でしたが、60年からは第3位となっています。統計の取り方が若干変わったため、平成7年、8年は2位となりましたが、平成9年以降は再び第3位となっています。
平成19年には127,041人(11.5%)の方が脳卒中で亡くなっています。内訳は脳こうそく(脳梗塞)76,247人、脳内出血33,135人、くも膜下出血14,243人です。
なお、詳細な数字等につきましては厚生労働省ホームページ(http://www.mhlw.go.jp/index.html)の統計情報のページでご覧下さい。