脳卒中のリハビリテーション

「リハビリテーション」という言葉に対して「(失われてしまった機能は)リハビリをすれば元通り良くなる」と誤解をされている方を多く見かけます。私は、リハビリテーションの専門家ではありませんので、リハビリテーションに関しては、こういった誤解を解き、皆様のリハビリテーションに対する理解の手助けになるようなHPのご紹介にとどめます。

多くの皆様が、「リハビリテーション=麻痺している手足の訓練」で、リハビリテーションのゴールは「動かなくなった手足が元通り動くようになる」事だとお考えだと思います。確かにリハビリテーションの基本は「麻痺した手足の訓練」ですし、「ほぼ完全に麻痺が快復する」場合もあります。しかし、全ての方がそのように経過するというわけではなく、リハビリテーションもその患者様の状態に合わせいろいろな方法があるのです。

しつこいようですが、脳卒中で「一度破壊された脳組織は原則として治らない」ので「一度失われた機能はもどらない」可能性が高いのです。
ですから、リハビリテーションとは、「壊れてしまった脳を回復させて失われた機能を取り戻す」奇跡の治療法では決してなく、「脳の壊れてしまった部分の働きを、周りの生き残っている脳に改めて教え込んで同じ様な働きができるようにさせ」たり、「失われてしまった働きを、いろいろな形で補うことで過程や社会への復帰の手助けをする」ための治療法なのです。

リハビリテーションの方向は大きく分けて:

  1. 一度失われた機能の再獲得(症状・障害自体に対する訓練)
    麻痺して動かなくなった手を動かすように訓練する、失語症に言語訓練する、など。
  2. 失われてしまった機能を他の形で補う(症状・障害をいかに補うかの訓練)
    麻痺して動かない足に装具を付けて歩行訓練する、動かない右手の変わりに左手を利き手にする(利き手交換)など。
  3. 機能障害の悪化の予防(機能障害により新たに障害が出ることを予防)
    麻痺のために関節が固まり動きにくくならないよう関節の運動をするなど。
  4. 障害を持っての家庭内・社会復帰の援助(環境の整備)
    自宅の改造、障害者用自動車免許の取得など。

があります。

リハビリテーションとは、こういったいろいろな方向からのアプローチを、それぞれの患者様の症状や年齢、家庭環境などに合わせて行っていくものなのです。

リハビリテーション関係のHP

リハビリテーションゲート リハビリテーションに関する数多くの情報へのリンク集です。リハビリテーション病院などのみではなく、患者さんの闘病記など、広い範囲にわたっています。
園田のリハビリテーションの広場 藤田保健衛生大学七栗サナトリウム病院長 園田 茂 先生のHPです。
嚥下障害支援サイトswallow 脳卒中のリハビリの大きな関門「嚥下障害(飲み込みにくさ)」に関するHPです。
相澤病院 リハビリテーションセンター 管理人の勤務する相澤病院のリハビリテーションセンターです。脳卒中に対する急性期リハビリテーションが高く評価されていて、NHKの「クローズアップ現代」でも紹介されました

このほかにも参考になるページがたくさんあると思います。情報をお持ちの方はご一報下さい。