
脳こうそく(脳梗塞)のMRI
脳こうそく(脳梗塞)のMRI所見は「T2強調画像」という撮影方法で診断するのが一般的です。(他に「FLAIR法」という撮影方法もよく使われます。
「T2強調画像」という撮影法では、脳こうそく(脳梗塞)は白い点やシミ状に表現されます。
(プライバシーの問題があるため、写真は実際の患者様の写真ではなく、正常なMRIの上に私が書いたものであることをご了承下さい。)

この写真は、向かって左半分が正常な脳のMRI、右側が脳こうそく(脳梗塞)のMRIとなっています。
脳の中央の大きな白い部分は「脳室」という脳の中の隙間で、誰にでも正常にあります。
1は最も多くみられる「ラクナこうそく(ラクナ梗塞)」の所見です。ラクナこうそくは、日本語では「小窩こうそく」とも呼び、直径3cm以内の脳こうそく(脳梗塞)を指します。この場所に脳こうそく(脳梗塞)が起こった場合、ここは手足を動かす線維(錐体路)が走っていますので、比較的狭い範囲でも重い半身不随などの症状を示します。
2は脳塞栓症などによる皮質こうそく(梗塞)の特徴を表しています。脳塞栓は脳の表面を走る血管が詰まるため、脳の表面に近い部分の広い範囲の脳こうそく(梗塞)となります。
3は首の血管が狭くなったりした場合に起こる分水界こうそく(梗塞)の所見です。脳の内部の血液が行きにくい場所に脳こうそく(梗塞)ができます。
4のように脳の中に細かい点状に異常な白い病変がある場合は、ごく小さなラクナこうそく(梗塞)が多発している(多発性脳こうそく(梗塞))の場合と、脳の萎縮によって脳の細い血管周囲の隙間が広くなっただけの場合があります。